飯館村に移住し夫と農的生活をしていた彼女を襲ったのは愛する夫の死、素晴らしい自然と友人たちに癒され励まされて居所となった飯館村。そこに大震災と原発が襲う。避難民と名づけられても彼女の居場所は飯館なのだ。そこには夫の魂が宿り、原発など知らないよとばかりに生き物たちが生息している。見えない放射能すら受け入れてここに生きると思う彼女の真摯な姿勢を本当に美しいと思う。人間が生きるということに向き合う人がいることに私はその苦しみにはおよばないけど、清い涙を流し、忘れないと誓う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生活・文化
- 感想投稿日 : 2013年10月4日
- 読了日 : 2013年10月4日
- 本棚登録日 : 2013年10月4日
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