きみの友だち

著者 :
  • 新潮社 (2005年10月20日発売)
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本棚登録 : 2447
感想 : 464
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個別の人に対して「友だち」という言葉を、あまり使わない。
便宜上、使う時もあるにはあるけど、関係性の確認のためには使いたくない言葉。
定義が出来ないし、主観的で刹那的な関係性だと思うから、持続的な関係の言葉としては使えない。
それに、定義が出来ない割には、束縛し、される単語でもある。

由香と友だちじゃないのか、と聞かれ、恵美は答える。
「由香は、由香。誰のものでもないから、由香は。私もそうだし。」

友だち と、みんな という言葉は、なんだか似てる。
ひとりひとりの顔がない集団。

中学校での友人関係、私は経験していないけど、女子はとかく面倒くさい。
人間関係に悩む中学生達にも、嬉しい思いも辛い思いも経験して、安定した自分と人間関係を作れる大人になって欲しい。
中学生だけでなく、大人にもオススメの連作短編。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・物語
感想投稿日 : 2014年2月20日
読了日 : 2014年2月20日
本棚登録日 : 2014年2月20日

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