いよいよローマが共和政から帝政に。「アオクタヴィアヌス」は、「アウグストゥス」、つまりオーソリティになる。元老院を刺激しないように、巧妙に帝政への布石を打っていくのだが、やっぱりなんというか爽快感がないな。戦闘シーンが一切ないからだろうか。めちゃめちゃ周到で頭がいいと思うけど、戦いが弱いというのが、なんとなく男らしい存在感に欠けるのかな。
とはいえ、かなりの美男だったらしい。イメージ作戦で、30代の自分の彫像を沢山作らせ、それが彼のイメージを確立していったというのが面白い。「一体だけ、これだけはもしかしたら後年の彼かと思わせる頭部があるが」というう箇所があるが、やっぱりカエサルのように薄くなったのかな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古代ローマ
- 感想投稿日 : 2013年2月24日
- 読了日 : 2013年2月24日
- 本棚登録日 : 2013年2月24日
みんなの感想をみる