峠うどん物語(上)

著者 :
  • 講談社 (2011年8月19日発売)
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やるせなさや悔しさ、やりきれない思いを背負った人間のみが暖簾をくぐるうどん屋「峠うどん」は、それまで、長い間「長寿庵」として愛されてきたが数年前道路を挟んだ対面に斎場が出来、大きく客筋が変わった為、屋号を改めたのだった。
高校受験の迫る主人公・淑子は、そんな「峠うどん」を営む祖父母の手伝いを通じて、人生の終焉を飾るセレモニーと、それを見送る人々の人間模様を目の当たりし、人間の「死」そして「生」について学んで行く。

⚪︎第一章「かけ、のち月見 」4
淑子の父・和也と、友人・大友君。それぞれが経験する「別れ」。
ばあちゃんの「そういう人ばっかりだから、お酒がたくさん出るよって言ってんの」は、子供にはわからんやろうねぇ。

⚪︎第ニ章「二丁目時代」3.8
母・佐智子の貧しかった幼少期。シェーのおじさん。

⚪︎第三章「贈る言葉」4.2
淑子のこだわり方、とても素敵だ。

⚪︎第四章「とくさんの花道」4.2
「愛」そして「優しさ」のか・た・ち。
漢のケジメの付け方。

⚪︎第五章「メメモン」3.8
ひいおばあちゃんの死。
受けとめ方に戸惑う小学生・ミヤちゃん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年1月16日
読了日 : 2018年11月14日
本棚登録日 : 2018年1月15日

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