焦茶色のパステル (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1984年8月8日発売)
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本棚登録 : 823
感想 : 89
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大好きな岡嶋二人先生のデビュー作。江戸川乱歩賞受賞作品だが、個人的には前年の「あした天気にしておくれ」であげていればよかった気もするが。著者お得意の競馬を絡めた作品で大きな陰謀に巻き込まれ殺されてしまった夫の死の真相を暴くサスペンスフルな内容。トリックよりもサスペンスに力を入れており読ませるのだが、まあデビュー作だよな、という出来ばえ。ただ、岡嶋二人さんらしい始めからトップスピードで展開される物語はやっぱり面白い。人物描写としては主人公の友達、芙美子の存在が大きい。セリフの一つ一つがカッコいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 講談社文庫
感想投稿日 : 2024年2月14日
読了日 : 2024年2月2日
本棚登録日 : 2024年2月14日

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