ティファニーで朝食を (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 7004
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一度も読んだことがなかったんです。話の筋も知らなかったんです。なのでビックリしました。あんまりぶっ飛んだヒロインが出てきたもんで。

奔放で、男性にとって抗いがたい魅力でいっぱいの、命がけに見えるほど、あさはかに、自由を求め続けるヒロイン。それを語る、ひとりの平凡な男の供述。彼女の人生のなかでほんの一部分を切り取ることができた幸福を語っている、古典的な形式で、きれいな話。

ティファニーで朝食を、というタイトルは彼女の精神そのもので。そういうことなのねーと初めて知る。うらやましい、こんな女には死んでもなれないわ。
村上春樹の訳がたぶんすごくうまくできているんだろうな。文に春樹色がつよいから、村上春樹の作品だといわれたら、納得してしまいそうでした…。

ちなみにオードリーヘップバーンの映画についても、知りませんでした。無知…。若き松田聖子のイメージで読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年7月19日
読了日 : 2013年10月24日
本棚登録日 : 2013年7月19日

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