希望の国のエクソダス

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年7月19日発売)
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「僕の国には、何でもそろっているが、希望だけない。」

中学生の反乱。つまり不登校。80万人
それは、ナマムギ事件から始まった。

インターネットによる連絡。
リーダーのいない組織。
日本の経済が、深く沈没していく家庭。
中国が、人口20億人となったとき。
円経済圏が、暴落していく・・

そこに、ぽんちゃんが国会で登場するが、
NHKで、放映されるはずが、全世界に発信される。

質問される予定が、逆に質問する。
なぜ中学に行かなくてはいけないのか?
なぜ僕のような立派な政治家になれていわないのか?

この物語を読むにつれて、69年の世代が、インターネットを手にしていたら、
もっと変わっただろうと思う。

そして、北海道へ行く。
希望の国を建設する。地域貨幣を発行する。
風力発電を得る。
ブレードに、突起をつけて、音楽に近い音にする。

暗闇の部分が存在しない。
欲望が希薄である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青春/恋愛
感想投稿日 : 2012年10月25日
読了日 : 2002年10月13日
本棚登録日 : 2012年10月25日

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