ボッコちゃん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年5月25日発売)
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本棚登録 : 13648
感想 : 1014
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【本の内容】
スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。

表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。

[ 目次 ]


[ POP ]
「おーい でてこーい」(『ボッコちゃん』所収)を初めて読んだのは、「毎日中学生新聞」の日曜日のマンガでだったと思います。

その後、ラジオドラマでも聞いて、高校時代の友達にも聞いて、浪人時代に、新潮文庫の黄緑の背中のシリーズを全部買って読みました。

ノックの音がして、誰かが訪れるという設定で、こんなにたくさんの物語を生みだせる発想に、驚嘆しました。

星新一さんのショートショートのシリーズは、僕には衝撃的でした。

僕が、学生時代、生協の本屋さんで、星新一さんの黄緑の新潮文庫が、一面に並んでいるのを見て、憧れていました。

21歳の時、銀座の文壇バーで、生・星新一さんと一緒になりました。

山藤章二さんに三島由紀夫論を熱く語られていました。

僕の博報堂の入社試験の作文は、「ノックの音がした」で書き始めて、星新一文体で書きました。

僕の小説のDNAだけでなく、量で頑張ろうというモチベーションをいただきました。

[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ワンコイン文庫(新潮文庫)
感想投稿日 : 2014年11月6日
読了日 : 2014年11月6日
本棚登録日 : 2014年11月6日

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