アインシュタイン丸かじり: 新書で入門 (新潮新書 207)

著者 :
  • 新潮社 (2007年3月1日発売)
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本棚登録 : 177
感想 : 20
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光電効果にかんする理論と相対性理論を中心に、アインシュタインの業績をわかりやすく解説している本です。

相対性理論にかんする同様の解説書は多く刊行されており、本書にこれといって目新しさは感じなかったのですが、一般の読者向けの物理学の解説書を多く執筆している著者だけのことはあって、非常にこなれた文章で相対性理論のおもしろいところが説明されています。本書のなかで、著者は特殊相対性理論について、「これを理解していただければ、少なくともわかったような気になっていただければ、本書の目的の大半は達せられたといっても過言ではない」と述べていますが、その目的はたしかに果たされていると感じました。

最終章には、アインシュタインのことばが収録されていて、そのひととなりについても知ることのできる内容になっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 数学・科学・技術
感想投稿日 : 2021年5月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2021年5月27日

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