「おわりに」で著者自身も述べているのですが、小林秀雄だけでなく、著者が青年時代に触れたさまざまな文学書や哲学書について振り返っている本です。
著者の乱読の回想については、他の著作の中でもしばしば語られていますし、それらに比して内容がまとまっているわけでもなく、やや期待外れに感じてしまいました。小林秀雄とハイデガーの比較も多少展開されてはいるものの、本格的に取り組んだものとは言えず、印象批評的な類似性の指摘にとどまっているように思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学研究・批評
- 感想投稿日 : 2016年12月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年12月14日
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