名前探しの放課後(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年9月15日発売)
4.28
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感想 : 731
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上巻内容(「BOOK」データベースより)
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。

下巻内容(「BOOK」データベースより)
坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。ある日、あすなは自分の死亡記事を書き続ける河野という男子生徒に出会う。彼はクラスでいじめに遭っているらしい。見えない動機を抱える同級生。全員が容疑者だ。「俺がいた未来すごく暗かったんだ」二人はXデーを回避できるのか。

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今回は上下巻一緒にレビューしますよ~。
と言うのも読んだのがちょっと前で、もう忘れつつある...やばい

この人の作品は相当いろんなリンクがありますね。
気がついたものもあるけど気がつかないものもきっとあるんだろうな。

でもこの作品のは、かなり分かりやすいのでは!
って言うか苗字と名前をわざと分けて書いて後でネタばれするパターン多いですね。

こう言うのあるからこの人の作品は映像化しにくいでしょうね...
文章だからこそばれないってあるし。

何が言いたいかって言うと、友人の椿ちゃんね。
この人の正体(笑)には途中で気づいた。
最後でやっとフルネームが出ますよ。
そして秀人もね。
なるほど、確かにあの作品ではずっと「ぼく」だったね。
(「俺」だった時もあるか)

そして素敵なピアノを披露してくれる郁也。
うう...大きくなって...
素敵な友達に囲まれてよかったね...

「自殺したのは誰か?」を仮想空間の中で探す旅。
これは最初の作品「冷たい校舎の時は止まる」と一緒ですね。

でも、この作品は...
途中までは良かったけど...

作者のミスリードにまんまと乗せられて、
途中で「解決した!よかったね!」って
涙した自分を返してほしい気持ちに(苦笑)

おかげでそれ以降の本当の自殺者を救う行動に
まーったく感情移入が出来なくなると言う(笑

でも、あすなのおじいちゃんは、好き。
その彼の想いは胸にずんと響きます。

洋食も大好きな私にとっては、おじいちゃんのオムライスを一度食べてみたーい!

あ、この本を読むときは先行して出されている
辻村深月の作品を読んでからの方がいいです。
たぶん、絶対。
しかも連続で一気に読んだ方がいい!
でも連続一気読みしてる私でも、設定ごっちゃになる(笑

彼女の作品はやっぱりSF(Sukoshi Fushigi)です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年3月19日
読了日 : 2015年3月19日
本棚登録日 : 2015年2月25日

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