ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1997年9月30日発売)
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あらすじ[編集]
会社を辞めて日々家事を営む「僕」と、雑誌編集者として働く妻「クミコ」の結婚生活は、それなりに平穏に過ぎていた。しかし、飼っていた猫の失跡をきっかけにバランスが少しずつ狂い始め、ある日クミコは僕に何も言わずに姿を消してしまう。僕は奇妙な人々との邂逅を経ながら、やがてクミコの失踪の裏に、彼女の兄「綿谷ノボル」の存在があることを突き止めていく。(Wikipediaより)

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引き続き村上春樹週間。

前回の「国境の西」がひどい感想になってしまったので
元となった作品を読んでみる。

全部で3冊。結構な長編ですな。
今度はちゃんと伏線回収等あるのだろうか...

でもそう言いながらもこの人の文章はさくさく読めますねぇ。
相変わらず無駄にエロい文章が入りますが。
(無駄じゃないのかな)

で、第1部。
まずタイトル秀逸!
ねじまき鳥って何だろう。
なんだか分からないけどキュートな感じ。
で女性の心もわしづかみですよ。

で、クロニクル、と言うからには年代記ものなんでしょう。
なるほどなるほど。

冒頭は主人公が夫婦で飼っていた猫がいなくなった所から始まります。

ちなみにすでに猫はいなくなってしばらくたっている設定。
村上春樹作品には動物がたくさん出てきますが、
その中でも「猫」と「羊」は特別な位置にいる感じ。

で、主人公は仕事をしていない。求職中。
奥様はバリバリ?仕事していて、主人公が仕事をしていないことにも理解がある。
いい奥さんだな~。

でも、この奥様がなんと失踪してしまうのです。
あ、でもその前にもいろいろありましたね。

猫を探すために不思議な人物加納マルタと会ったり。
テレクラかと思うような電話がかかってきたり。
不思議な老人、本田さんの形見分けのために間宮中尉と出会ったり...

そんな、ある意味では予兆のような展開がありながら、
間宮中尉と会ったその夜に奥様が消えてしまいます。

主人公の冒険はここから始まるのです。
第1部はそこに至るまでの壮大なプロローグです。
(言いすぎ)

相変わらずちょっとしたファンタジーですね。
現実と現実じゃない世界との交錯が...

そしてよく出てくる美少女も、今後どんな展開を見せるんでしょう!
楽しみですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 村上春樹
感想投稿日 : 2015年6月26日
読了日 : 2015年6月26日
本棚登録日 : 2014年2月28日

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