ナガオカケンメイの考え (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年3月29日発売)
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・自分のペースで仕事をしたい人は、自分で会社を興した方がいい。
 会社には会社のペースがあるのだ。

・だれでものんびり働きたい。
 ゆっくり働いた分は、その分残業でもしたらいいか という考え =ダラダラ は、人に影響する。
 全体的にダルい空気は会社に蔓延し、充満する。
 それは外部にも伝わり、だるい会社が出来上がる。

 ピリピリとしかる人がいるからこそ、職場の雰囲気は保たれている。

・会社という組織では、自分が会社や上司にどう思われているか「使える・使えない」と思われているか、思わせているかによって頼まれる仕事の質が異なる。
 会社と自分を合わせていくことにより、貢献・活躍が生まれ、会社も自身も伸びていく。
 つまらないのは、「もともとこうだったから」なんていっちゃう人。
 こういう質の人だと認識されると、その後に任される仕事にダイレクトにつながっていく。
 自分が出世しないのは、こういう判断をされたことの結果。

・自分が描いているゴールに向かって常にビジョンを一緒にする人数とは、きっと車に乗れる数の5名かもしれない。
 いつなんどきでも悩みを連絡しあい、深夜にファミレスに呼び出せる人数。
 
 このレベルに達するためには、創設者の口から耳にタコが出来るくらいしつこつ、また、日常的にある高さのレベルの話をされ続けた経験が必要かも。
 ひとつひとつ会社から求められる意義・期待に、一生懸命答え続けることで、一緒に戦う5人が選ばれていく。

・賢い商人は競争相手を作る。
 そして競うけれど勝負にはこだわらない。

・仕事を「任せた」とは、基本的にゴールにたどり着くための方法論を任されている。
 本来は上司がやる仕事だけれど、やってみてほしい。ということ。
 上司は試しているし、チャンスを与えている。自分の方法論ではなく、どういう風に進めるのかと。
 自分が全権限があるから結果報告をすればいい ではなく、経過報告をしながら、やり方自体もしっかりと報告することは大事。

・会社の理想は、それぞれのメンバーがプロとして在籍し、一緒の船に乗っているイメージ。
 ワンピ―スみたいなもの。
 もたれあい、なぐさめあいは、仲間ではない。

・会社で出世し、面白い仕事をするコツは、創設者の目的にいかに近づき、自分の才能とどうマッチさせるか。
 経営者に隣接した視点で、自分の力・才能を明確に提示して、意見を述べ、行動し、目的を達成するビジョンを共有意識で加わるメンバーでいること。
 そうすることが5人にも選ばれるし、ビジネスマンとして良い結果を与えられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年5月29日
読了日 : 2015年4月17日
本棚登録日 : 2016年5月29日

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