HARD THINGS

制作 : 小澤隆生 
  • 日経BP (2015年4月17日発売)
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感想 : 238

20200505
シリコンバレーでIT企業のCEOを務め、現在はベンチャーキャピタリストとして活躍するホロウィッツ氏の経験を紹介した著作。CEO時代の壮絶極まるハードな場面に手に汗握る。その経験を活かし、CEOをどのように育てるかという視点でベンチャーキャピタルをやっている点が面白い。
本著作としては、自身の経験としてITバブルの崩壊、売却の交渉、マスコミ対応、監査人からの裏切りなど企業を経営する事の大変さとダイナミックなワクワクさを伝えている。
自分も含めて甘い考えで起業したいと思う輩が多い。しかし、これを読むと想像以上に悪いことばかり起きて、それに耐えて逆転を信じ進み続ける強い精神力がCEOには求められる。
苦労の先に達成感は大きいだろうが、やはり経験が自分には不足している。今いるチームで、自分の役割や会社の成果を上げ続ける事で独り立ちできる精神力と実行力をいち早く身につけなくてはならない。

//MEMO//
日経新聞にホロウィッツの記事があったため、かつ、岩瀬氏が推薦していた図書。
機関投資家のキャリアをシリコンバレーで築いており、自分の目標となる投資家としての生き方、判断軸、価値観を学びたい。

Hard thingsは必ず起こる。
それに対処するには、予知する事、対処を打つ事

ITバブルの崩壊、資金調達難、取引先の倒産、プライベートでの家族の危機、身売りする時の社員への説明

物事が上手くいかない事の方が多い。この時にどう立ち向かえるか。
CEOはありのままに伝えることが重要
①信頼
②困難な問題に取り組む頭脳は多いほど良い
③悪いニュースは早く伝わり、良いニュースは遅く伝わる

人、製品、利益
→この順番で大切にする

・人
①機能教育
②マネジメント教育

経営的負債をどう貯めずに運営するか、また長期では返済できるように仕組むか

事業継続

・社内政治を抑える
①野心のある社員=会社のアウトプット→自身の成長
②人事評価や賞与の評価制度をはっきり打ち立てる

・肩書きによるインセンティブ設計

・企業文化の重要性
例: Amazonのドアのデスク
アンドリーセンホロウィッツの1分10ドル
Facebookの壊すイノベーション

・リーダーの資質
①ビジョンをいきいきと描写できる能力
②正しい野心
③ビジョンを現実化する能力

・平時と戦時のCEO

・フィードバックする方法と能力

・戦略とストーリー、意思決定
・実行能力、目標設定

ベンチャーキャピタル
・CEO特有のスキル=幹部社員の管理、会社の組織作り、販売チャネルの構築も運営
・CEOの人脈

読書状況:積読 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年7月19日
本棚登録日 : 2020年5月1日

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