中学校の国語の時間。「走れメロス」の音読テープに耳をふさいだ森見少年は、その後、くっついたり離れたりを繰り返しながらも、太宰の世界に惹かれていった―。「生誕百年」に贈る、最高にステキで面白い、太宰治の「傑作」選。
太宰作品は思春期のころすべて読破したつもりでいたけれど、今回森見登美彦が選んだ作品の中にはいくつか読んだ記憶にないもの、ユーモアあふれるものがあった。森見の手による編集後記と合わせてこの文庫本を読んだ甲斐があった。自虐と含羞…私が思う太宰と森見に共通するところ。
(Ⅽ)
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- 感想投稿日 : 2019年7月21日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年7月23日
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