船木亨『差異とは何か』世界思想社、読了。アナクシマンドロスからドゥルーズまで、差異という概念を吟味し、差異それ自身とはどのようなものかを理解しようと試みる好著。理解している「つもり」を小気味よく打ち砕く「〈分かること〉の哲学」(副題)
「『分かる』とは差異を知るこ、感じることから知ることへと移行するである。『分かること』を、客観に対する主観の営みとすることをやめ、また、複数の主観のあいだの単なる一致とすることをやめる」なら、世界の中での一つの出来事としての経験が可能に。ここ大事
翻って見るに、鏡像で対応するわけでもないけれども、安易なフレームに乗っかかった議論と、一種の悟りの如き「理解」した「感動」という安直さばかりが溢れかえるという話か
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
思想史
- 感想投稿日 : 2014年10月22日
- 読了日 : 2014年10月22日
- 本棚登録日 : 2014年10月22日
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