《ねむり》とは鈍感さや己を信じきってのうのうとしている様。そして《死》から目を背けること。主人公は、老人の姿をした《死》を見た夜から《死》を認識し、不眠に陥る。
「誰もがいつかは死ぬ」でもそんなことを意識していては、日常生活は送れない。だから人は目を閉じ、眠る。無垢な子供はよく眠る。図々しい大人ほどよく眠る。繊細で不安を抱えた者は熟睡できない。
車を揺さぶる彼等は「自分たちの推論を脅かすものとして」ねむらない彼女を排斥しようとしているのかもしれない。
読書状況:未設定
公開設定:公開
カテゴリ:
ねむり 夢
- 感想投稿日 : 2015年4月3日
- 本棚登録日 : 2015年4月3日
みんなの感想をみる