H.H.は徹頭徹尾自己中心的で救いようのない変態で、シニカルでスノッブで難解な文章をこね回す鼻持ちならないいやなやつだ。それでも(それだからこそ、なのか)ラストの展開には共感や倫理を超えた強烈な一筋の聖なる光が差し込む。ホッパーの絵のような、古いアメリカの陽光を感じる空気感がすばらしい。
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- 感想投稿日 : 2017年3月7日
- 読了日 : 2017年3月7日
- 本棚登録日 : 2017年3月7日
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