とってももどかしい四巻(笑)乃木さんの実直な性格と、伊地知さんの頑固な意地と自信。上に立つ人がどれだけ周りに影響を与えるのかひしひしと実感させられます。司馬さんの雲の上から見たような視点の文章を見ていると、神になった訳でもないのになにか助言したくなりますね…
この当時の日本の新しい政府は、老化したロシアの政府と違って通気性のよい政府だったかもしれない。ただ、新しい政府の中には熟成された幕府のころの”藩”という意識が根付いていたのも確かで。強さや作戦だけが勝利への道というわけではない、戦争の奇妙さをとても感じます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年6月8日
- 読了日 : 2010年4月29日
- 本棚登録日 : 2010年4月29日
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