最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 3893
感想 : 361
4

食わず嫌いはやはり良くないですね。

本書を借りた時、タイトルにげんなりきた。もう勘弁してよ~、こんなの全く興味ないし~と思った。

でも、予想に反して楽しめた。(だから、☆をサービスして4つにしてみた。本当は3。←我ながらめんどくさい)

収録作品は以下の8つ。
春太の毎日 三浦しをん
ヒトリシズカ 谷村志穂
海辺食堂の姉妹 阿川佐和子
スケジュール 沢村凜
LAST LOVE 柴田よしき
わたしは鏡 松尾由美
キープ 乃南アサ
おかえりなさい 角田光代

タイトルから読む気が失せていた私にとって、一番目が「春太の毎日」だったことは、本書を読み続ける気力を大いに高めてくれる嬉しいサプライズだった。これはいい。さすが三浦しをんさん。可愛い作品をありがとうという感じだった。

あとは、柴田よしきさんの「LAST LOVE」も良かった。私が苦手なゴテゴテの恋愛ものだったけれど読了感がいい、というか。それから、角田光代さんの「おかえりなさい」もなんだか心に残ったなぁ。
阿川佐和子さんの小説は初めて読んだけれど、「へぇ、こういうの書かれるのねぇ」と興味深かったし。

サクッとサラっと短編を読みたい方にはオススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月15日
読了日 : 2023年9月15日
本棚登録日 : 2023年9月13日

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