おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2008年6月26日発売)
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ショーリが部活でスランプになってしまった。鴨川で丈とふざけてウォーミングアップもせずに跳んでしまったあの時から。
風見鶏を首になったショーリは原田先輩の妹の家庭教師をすることになる。そこでの恋愛話はショーリにとっては赤面するくらいの話だった。
うまくかれんとの距離を縮められないショーリは部活でしつこくからかわれた太田に怪我をさせてしまう。
色々とかれんと話をしたくて、電話をするのだがなかなかつかまらない。
余りにも繋がらないので心配して施設に電話をしてみると、過労で入院していたのだった。
急いで鴨川まで出向き、病院に向かったショーリの目に映ったのは中沢先生にエスコートされて車に乗っていったかれんだった。
中沢先生からかれんを引きはなして帰宅したのだがきまずいふたり。
勢いでショーリはかれんを襲いそうになるのだが、ブラジャーに括りつけたショーリのプレゼントのダイアモンドのネックレスを見て我に返る。

中沢先生を呼び出し、「かれんに手を出すな。俺のものだ」と宣言する。
中沢先生は「君の言い分を認めたわけじゃない。自己申告しか受け付けない」
意味がわからなかったけど、鴨川の花火大会の帰りにかれんから聞いた。
「ちゃんと断ったから。もうふたりで会いませんって。」
蛍の飛び交う帰り路、お互いの胸の内を語る。

その夜、蚊帳のつられた中一組の布団でふたりは抱き合い、やっと結ばれる。



10巻目でやっと結ばれたショーリとかれん。
これからがまた大変になっていくんだろうけど、とりあえず第一シーズン完結!


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遠距離恋愛を始めたふたり。最初はうまくいちたが、やがてかれんと連絡が全くとれなくなってしまう。気持ちまで離れてしまったのではないか。僕がそばにいなくても平気なのではないか。部活でのスランプからも抜け出せずに焦る勝利は、とうとう劇場のままにかれんを深く傷つけてしまい……。ふたりの恋はどこへたどりつくのか―――。」切なく胸をしめつける人気シリーズ、第一シーズン完結。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホッ
感想投稿日 : 2012年10月12日
読了日 : 2012年10月6日
本棚登録日 : 2012年10月12日

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