いろいろと楽観的過ぎるので、特に人に対して誇れるスキルや実績の無い人が転職を考えている時期に読む本としては適切では無い気がしました^^;。ただ、人に対して誇れるスキルや実績のある人が、この先、管理職を目指すという行為に対して違和感を感じてしまっている人にはオススメの本だと思います☆
ちなみに僕は、この本全体に感じられる、「働き者の社員が怠け者の社員に補助金を与えているに等しい」と言った論調の考え方が余り僕は好きでは無いです^^;。確かに、同じ組織内に限定して言えば正直そう思ったりする時もあったりしますが、怠け者には怠け者に見合ったつまらない仕事しか回ってきません。逆に働き者には、その能力に見合ったワクワクするような楽しい仕事が回ってくると思います。
また、組織全体に視野を広げて考えてみると、何を持って「働き者」「怠け者」と定義するかにも疑問を感じてしまいます。例えば、成果が直接数値として現れる営業職の人から見れば研究開発職の人なんてただの怠け者に見えてしまうと思いますし、またその営業職の中でも既存顧客向けの営業をしている人から見れば新規顧客向けの営業をしている人なんてただの怠け者に見えてしまうと思います。
という訳で、基本的に僕はこの本に書いてある内容に対して総論反対です^^;。みんながみんな目先の事しか考えなくなってしまう事は危険だと思いますし、また、みんながみんな「自分さえ良ければ良い」「能力の無い奴が給与が低いのは当然だ」みたいな感じの社会が必ずしも素晴らしいとは思いません。ただ、職種によってはこういった働き方もアリだなあとは思いますし、また、95ページに書いてあった「遠い将来のご褒美のために一生懸命働くのは、基本的には立派な事である。けれど、仕事そのものもご褒美であって良いはずだ。」と言った意見には強く共感を覚えました☆
ひとまず僕のような凡人が勘違いしてフリーエージェントになるなどと言ったりする気はサラサラありません^^;。ただ、逆に僕自身が会社の方からリストラされてしまう可能性もありますし、受身で仕事をするのでは無く、常に起業者意識を持って業務に励んでいきたいと思います!
- 感想投稿日 : 2021年3月22日
- 読了日 : 2015年6月15日
- 本棚登録日 : 2021年3月22日
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