読むのにちょっと時間がかかったのですが
日清戦争後から日露戦争に向かうまでいかに
日本が処していったのかが描かれた巻。
冒頭で主人公の一人である正岡子規が死んでしまい
軍事的な話の合間に挟まれる閑話休題のような
子規にまつわる話がなくなったのは少し寂しい気がします。
しかし日露戦争といえば日本がロシアに勝った戦争であり
最初から華々しい感じだったのかと思いきや
なかなか日本の思ったように戦争が進まず
モヤモヤした感じで終わりました。
日本史では日本はロシアに勝ちましたというだけで
終わりますが現実はそんな単純なわけないですよね。
それでも司馬遼太郎の描き方なのかこの時代の日本の
次から次へと出てくる人材の豊富さにワクワクしました。
この巻の中で特に印象に残ったのは広瀬武夫とマカロフの死のシーンでした。
そして東郷平八郎と秋山好古の器の大きさ。
名将とはかくあるべきなのかと思い知らされました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年12月28日
- 読了日 : 2017年12月28日
- 本棚登録日 : 2017年11月27日
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