人間の気質を4つに分けて解説する、つまりは性格論だが、我が子の性格を認識し肯定的に理解することができた点で、自分にとって大事な一冊となった。4つの気質はシュタイナーのオリジナルではないようだが、気質を踏まえて教育するという視点は重要だと思う。
この本の冒頭に登場するのは小学校低学年くらいの子供たちの例だが、それ以前でも子供は3歳にもなれば顕著にそれぞれの気質を示すようになる。それが親の理想とは違うからと無理に捻じ曲げるのではなく、それぞれの気質の強みを肯定し、弊害は調和させるしかない。何よりも親も自分の気質を踏まえて子供に臨むことで、子育ては随分とラクになるし、何より自分の性格も理解できてラクになると思う。
シュタイナーは気質の付与を運命論的に捉えるが、私は教育と環境の結果だと思う。その辺はともかく、総じて簡単で読みやすいので子育ての合間に読む本としてお勧めしたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
育児・心理
- 感想投稿日 : 2010年2月11日
- 読了日 : 2010年2月5日
- 本棚登録日 : 2010年2月5日
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