COURRiER Japon(クーリエジャポン) 2016年 01 月号

  • 講談社 (2015年11月25日発売)
3.60
  • (1)
  • (11)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 9
4

 今月号は、パリの同時多発テロを受けて予定していた特集を差し替えた。次の7つの危機を取り上げている。

1. テロの脅威
2. 中国の脅威
3. 人工知能と人類
4. 宇宙戦争の時代
5. 民主主義の危機
6. 倫理観なき医学
7. 「人材」の変化

 1に関しては、フランスが狙われた理由、イスラム国の動向などが載っている。気になったのは、「NGO」アルカイダを「金満会社」ISが併合する?と言う記事だ。どちらもダーク・サイド100%の極悪組織だが、資金源に違いがあり現在、ISの方が資金を豊富に集めていてアルカイダを凌駕している。

 2に関しては、日本のメディアで取り上げられているような中国は怖い、中国はおしまいの方向に転がっているとは必ずしも言えないと指摘している。中国と言っても経済水準と知的水準の高い人からそうでない人までの差が激しい。日本の視聴者から「クレーム」が来るのが怖いから受ける中国事情を流してお茶を濁しているのだろうか。官邸から「お叱り」を受けるのが怖くてソフトな報道を心掛けている軟弱なメディアだからなあ。

 3.に関しては、人工知能が人間の雇用を奪ってしまうので脅威になると言う論調がメディアを駆け巡っている。それに対して、労働人口の少なくなっていく日本にとっては、「運動系」の労働力を人工知能の導入によってプラスの方向に働くと指摘している。

 もう1つの特集は、セレンディぴてぃを科学する なぜあの人は「運がいい」のか?だ。「運がいい人」になるための心理学では次の5つが取り上げられている。

 1.「コイン投げ」の確率は投げる回数で変わるのか?
 2.ルーレットで資金を増やすための「鉄則」があった
 3.「迷信」を信じる人には強運が舞い込むのか?
 4.ルーティンを変えてセレンディピティを味方に
 5.「運がいい」と思える人になるためのコツとは

 どれを見ても天賦の才能を必要としない事ばかりだ。意外とシンプルだな。

 一流シェフの冷蔵庫を開けてみたらでは、3人の有名シェフと冷蔵庫の中身が載っている。一番気になったのは、マカロンで有名なピエール・エルメの冷蔵庫の中身だ。開けたら甘い香りが漂ってきそうだ。中でも自分のブランドのマカロンは箱ごと保管しているそうだ。機会があったらそこからマカロンを「ちょうだい」したいなあとふと思った。

 一番驚いたのが「編集部からのお知らせ」だ。2016年3月から、デジタルを主体にした新しいメディアに変身するとあり、2月25日発行号で月刊誌帆発行を終わりにして、デジタルベースの有料会員制コンテンツに移行するとある。

 創刊号から好きで読んできたクーリエなのでショックだったが、デジタルに舞台を移して配信するとのことなので、どんなものになるのか今から楽しみだ。これを機にタブレットを購入しようかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年11月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年11月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする