買ったことすら忘れていたが何年かぶりに読む。この漫画で明らかにされたことは、日韓関係に横たわる歴史的事実というよりも、国民、特に若者のマスコミ不信だと思う。その意味で、嫌韓流というタイトルは、マスコミに向けられた言葉だと認識したほうがよい。韓流や韓国に対するアンチという意味でなく、蟹工船はブームとして扱うが、小林よしのりの戦争論をナショナリズム(右傾化)として扱ってきた、そういう、マスコミの態度、もしくは、構造に向けられたアンチなのだ。この漫画がなにか新しい事実を指摘しているわけでない、というのと同時に、そもそも韓国がどういう国であろうが一般国民にさしたる実害はない、というのがなによりの根拠。結局、偏向したマスコミの不誠実な態度がこの漫画を問題作にしてしまったのだ。
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- 感想投稿日 : 2009年7月28日
- 読了日 : 2009年7月28日
- 本棚登録日 : 2009年7月28日
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