聴く所によるとこの主人公、アラスカで物凄く評判が悪いそうだ。
曰く「アラスカの自然を舐めるな!」。
ベストセラーとなった原作の影響で軽装でアラスカに行って遭難する人があいつでいると言う。
地元の救護隊はもうそういう無謀なバカにつきあってられないということなんだそうだ。
*以下、ネタバレ含む。
主人公は親への反抗心から物質文明を否定し、自分の力だけでアラスカで生きると息巻いて力尽きる。
それも自分の無知から毒性のポテトの根を食べて死ぬのだ。
バカここに極まりと言う感じである。
大体、金を燃やすほど文明を否定しているくせにメガネかけて本を読んでいるのだ。
それで自分ひとりで生きていいくとほざく。
メガネなしに本も読めないくせに。大体その本を書いたのは他人だろう。
思春期特有の自分探しがこじれ過ぎて死を招いたという物語なわけだが、人はひとりでは生きていけないということを教えてくれる。
幸せとは分かち合ってこそのものなのだ。
主人公がその事に気がついたのはクマでさえ見向きもしないほど衰え忌の際であった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年11月20日
- 読了日 : 2009年2月13日
- 本棚登録日 : 2018年11月20日
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