クリスマス休暇でキンケイドの実家にいった一同。
そこで納屋の壁に埋められた子供の遺体が発見させる。
結婚していないということでちょっとぎくしゃくしてるキンケイドたちと、共同経営者の画策によって上手くいってない妹夫婦と、年月の重みとともにあるべき形におさまってる感じのキンケイドの両親と、それぞれの家庭を描くことで、とっても<家族>のありかたを考えさせられる1作になっている。
にしても、キッドはいい子だなぁ。
ナイーブで、でも強くて、優しい。
キンケイドとジェマは、とっても心配してるけど、彼はきちんとすくすく育ってるよ。でもって、それは二人の力だと思う。
事件にかかわってくるボートで生活している一家も、家族のつながりを大事にしていて、その一家とかかわっていく監察医も結局のところ人とのつながりを求めているのだろう。
なんともクリスマスシーズンにふさわしい作品だった。
犯人を思うと滅入るけれど、根本的に心温まる話だったよ。
読書状況:読み終わった
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翻訳作者名 カ~コ
- 感想投稿日 : 2010年12月23日
- 読了日 : 2010年12月23日
- 本棚登録日 : 2010年12月23日
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