メキシコ、キンタナ・ロー州の浜辺に流れ着く、"私"が聞いた不思議な物語を描いた連作集。
『リリオスの浜に流れついたもの』『水上スキーで永遠をめざした若者』『デッド・リーフの彼方』
全ての話が、結局なんだったかわからないまま終わるのが、かえって不気味。
題名のとおり、全ては幻なのか、それとも……
アジア的な熱帯とはまた違う、海の冷たさとジャングルの暑さが感じられるような作品。
最後の『デッド・リーフの彼方』がよかったかな。
気持ち悪いとかじゃなくて、なんともぞわぞわする、嫌な感じの作品。
海の中に漂う何か、ってのは生理的に怖気が走る。
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カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2005年1月7日
- 本棚登録日 : 2005年1月7日
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