人道支援 ―ボランティアの心得 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社 (2007年1月17日発売)
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本棚登録 : 32
感想 : 10
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OG訪問でこの本を勧めていただきました。

・いくら支援をしても犠牲者がでる原因である戦争や人権侵害の問題は解決されない。

ミクロレベルでの支援には限界があるからマクロな改革が必要なんじゃないかなぁ。

・人道支援では、何よりも被災者の自尊心を傷つけたり、みじめな思いをさせないような「思いやり」が肝心。トラックの荷台から投げられる救援物質を難民が先を争って取り合う光景を難民の人たちはどのような思いで見ているであろうか。

・国は様々な動機から、人道支援を他の政治目的に利用しようとする誘惑にかられ、権力を濫用する。国の支援活動に対する不信感。

・中立の原則は普遍的な原則とは言えない。非人道的行為をしている政府や軍当局に対しては、公に避難せず、むしろ直接の説得によって不正の是正に努める。

・人道支援の課題は調整能力の優れた人材を養成すること。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2011年2月19日
読了日 : 2011年2月19日
本棚登録日 : 2011年2月6日

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