私の男

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年10月30日発売)
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本棚登録 : 5027
感想 : 1014
5

私は純愛だと思う。
桜庭さんの作品を読むのは初めてで、でも、この人が好きだって言えるくらい好きな作品。
ただのファザコンとマザコン&ロリコンだとも言えなくもないけど(笑)
とにかく、桜庭さんの文体は(良い意味で)重くて、濃くて、生々しくて、だからリアルで。
後味は良くもなく悪くもなく、ただ北の薄暗い銀世界に浸れる。
帯にもあった通り、衝撃の問題作。
物語は過去へと遡る形式で、だからか、余計に何が何処で間違ったのかがわからない。何とも言えない。ただ、まっすぐ、純粋に、必死だったんだろうな、と。
重い、匂いを感じる作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年3月29日
読了日 : 2011年12月21日
本棚登録日 : 2012年3月29日

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