ベテラン作家7名のアンソロジー。お得感がある。
迷路/阿刀田高
意味がわかると怖い話によくにた話があったが、ゾッとさせる文体が作家ならでは。
布団部屋/宮部みゆき
読みやすく、いい話っぽい。途中かなり不気味なので、最終的にことの因果を説明しきってしまうのはもったいない気もした。因果の元凶の男は鬼なのか、鬼になったのか。
母の死んだ家/高橋克彦
作家のトラウマには同情するし、うっかり不思議な巡り合わせのように思わせられかけるが、そもそも山崎くんが方向音痴でなければこんなことにはならなかったんではないかと思わないでもない。
夕がすみ/乃南アサ
お兄ちゃーん!!ホラーにはありがちな話だが、家族の描き方、かすみの造形がよい。
空に浮かぶ棺/鈴木光司
えー、アンソロジーなのにリングの番外編書いちゃう?それは反則じゃなーい?自分の作品知ってる前提は傲慢だしちょっと不快。他でやってよ。
安義橋の鬼、人を噉らふ話/夢枕獏
コミカルで面白いけど、鬼が死ぬのはなんでなのか?ブロマンスなのか。
康平の背中/小池真理子
読んだ感覚は結構好きな話なんだけど、話の筋をなぞるとなんだかモヤモヤする。結局どういう話なのよ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年1月2日
- 読了日 : 2017年1月2日
- 本棚登録日 : 2017年1月2日
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