- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120045127
作品紹介・あらすじ
何が本当で、何はただの物語なのか?消えた恋人を探し、孤独な男が飲み込まれた奇譚の迷宮。
感想・レビュー・書評
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五歳の時にある家で生活することになった主人公。そこの家の主に自分の両親はどこにいるのか聞く。こういう所だよ。へー、そういう所なんだ。成長した男子は、あれは嘘で既に両親はあの時に亡くなっていたんだな、と悟る。
ある日下宿先のおかみさんが騒ぐ。台風で通りが一本無くなったと。そこにあった家ごと無くなり自分の甥もいなくなったと。そんなこともあるのかな。と、これまた淡々と受け入れる。このようにあの世との境目が弛い世界の話
だったんだろうと思いました。日本では夕暮れ、黄昏時どきがやばい時間帯みたいですわね。 -
途中までは面白かったけど後半がどんどん意味不明になってきて、恋人も見つからないし読み終わって結局何だったの?って感じ。
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不思議な都市を舞台に、奇妙な話しが展開していく。繋がりようがないのに、どこかで繋がっている。
引き込まれて読んでいったけど、結局はよく分からなかった。
まとめなくてもいいんだけど、退屈しないように詰め込みすぎてるんだと思う。 -
これは、確かにずっとさまよっていたくなる。エンタテインメントのような取っ付きやすさもあって(捉えどころはないけれど)とっても面白かった。
ふわふわと捉えどころのない語りに誘われ、無限にループする迷宮に迷い込む。失踪者のポスター、子供の裁判員、人形工場...とめくるめくファンタジィ世界を思わせる要素にわくわくして、いなくなった恋人を探す、洗濯人の主人公...は、ちょっと羊をめぐる冒険を思い出した。
『フランクは語り、なおも語り、明日という日がまだもう少し、望むらくは無限に、先延ばしされればと願っていた。』とあるように、終章からはじまり、序章が終わりでありはじまりのように読めた。幻想に解ける現実か、その逆か。というより、あちらとこちらの境界が解けだして、ぜんぶ、解けてしまう。挿絵も雰囲気があってイイ。 -
読み終わってすぐは、いろいろな思いで頭がいっぱいになって、レビューはかけなかった。
またいつか、必ず読み直したい。すでにストーリーは知っているので、めくるめく感じは味わえないと思うけど、このあふれそうなイメージを再確認したい。
映像化は難しそうだけど、映画化したら良いのに。 -
フランクという名の男が「都市」に辿り着き、様々な人間と出逢い、都市の様々な側面を知り、それを疑い、それが世界を暗喩している(多分)話。
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恋人を探す男の不思議な体験