新装版 竜馬がゆく (2) (文春文庫) (文春文庫 し 1-68)

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  • 文藝春秋 (1998年9月10日発売)
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再読中。2巻では安政5年、すでに井伊直弼による安政の大獄が始まっているが、まだ竜馬にはそれほど関係がない。江戸遊学の期限がきて土佐へ帰ることになった竜馬は、藤兵衛と共にその帰路で京都まで水原播磨介という三条家の公卿侍の護衛をするなりゆきに。播磨介の懐の文書を狙っているのは井伊家の家臣。竜馬はその文書を三条家に仕えているお田鶴さまに届ける。このあたりもフィクション色が強い。

土佐に帰った竜馬は、にわかに学問をしようと思い立ち、すでに私塾を開いて若者たちのカリスマになっていた仲良しの武市半平太におすすめ本を教えてもらったり、絵師で西洋通の河田小竜に弟子入りしたりする。そんな中、上士と郷士の間で刃傷事件事件が起こり、土佐藩内は紛糾。佐幕派の上士と勤王派の郷士の溝は深まるばかりで、ついに武市と竜馬は土佐勤王党を結成する。

のちに海援隊の仲間になる饅頭屋長次郎や池内蔵太らも登場、中岡慎太郎、吉村寅太郎、那須信吾、沢村惣之丞、田中光顕ら土佐を代表する志士たちも続々と。板垣退助と後藤象二郎は、この時点ではまだ藩内では敵である上士側。武市は局面を打開するため吉田東洋暗殺を計画、実行する。一方竜馬はついに脱藩。

時代が切迫するにつれて竜馬を取り巻く上京も緊張感を増してくるけれど、そんな合間にもちょいちょい女性にモテまくっていて感心する(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  ○司馬遼太郎
感想投稿日 : 2019年5月30日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年9月21日

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