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この作品からのみんなの引用
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(いよいよ、国抜けしたか)
権平兄は、ぼう然とした。
竜馬とは二十以上の齢のひらきがあり、一人娘の春猪よりもこの末弟を可愛がっていたから、幼少のころからの竜馬のことが、さまざまと思い出された。
(国抜けなら、もう二度と戻ってこんわい)
涙がにじんできた。
(ほんに真正、国抜けしよるとわかっていたらば、家伝の刀をくれてやったのにのう。あいつの鈍刀では、ゆきさき、心ぼそかろ)
そう思うと、涙がとめどもなく流れ出てきて、どうしようもない。
― 433ページ -
「竜馬、おだまりなさい。坂本竜馬という一個の男子を救国のために送りだすのは、それを育てた乙女の義務でしょう」といってから、乙女はくっくっと笑いだした。もう、笑いが止まらない。
「ほんとは、うそ」といった。
「実は、おなごに手をつけてばかりいる好色漢の新輔どのがいやになったのです」
そのくせ、乙女の眼は真っ赤である。泣いている。
― 401ページ -
考えてみると、天が、竜馬という男を日本歴史に送り出すために、姉の一人を離縁せしめ、いま一人の姉に自害までなさしめている。異常な犠牲である。
― 413ページ
みんなの感想・レビュー・書評
読みやすい。本人だけでなく、武市とか周りの人も結構面白く書いている。ここら辺以降から面白くなってきそう。
どうでもいいけど、作中でばぶれもんっていう言葉よく出てくるから覚えちゃったよw
この本を再読する少し前に、高知の竜馬記念館に行ってきました。
実在する手紙や写真等の展示品をみていると、竜馬の世界にドップリ漬かってしまいますね。
武市の妻思いのエピソード、知っていても、つい涙ぐんでしまいます。
そして、竜馬にはモテキ到来?たしかに・・・恋人としては素敵かも。結婚相手向きじゃないけど。
2巻は、吉田東洋暗殺&竜馬脱藩まで。いろいろな人の運命が大きく動き出します。
坂本龍馬が英雄になり得たのは、彼だけのチカラではない。
もちろん彼自身のものの考え方や行動が奇抜で新しかった、それが時代にハマったという事実はあるけど
生家の裕福さ、家族の寛容さ、育ててくれた人々の人格、いい友人・・・
彼の素質を後押ししてくれた数知れない要素がなかったら、『坂本龍馬』は単なる『変な人』だったろうとしみじみ思う。
しかし司馬遼太郎の描く男性は、主役に限らずみんなどこか可愛くて魅力的だ。
土佐勤王党の結成と竜馬脱藩まで。
天真爛漫で無知な青年だった竜馬が、ふと何か自分の中にある厚いものに気づき始め、「尊皇攘夷」とは何かが異なる、その理想を追い求めるため、諸国を旅したり、ついには、故郷をすて脱藩を決意。
現代風でいうと、なんだろう。脱サラして政治家を目指す?イメージできないな。
幕末の閉塞感と今の日本の状況がとても似ているような気がした。
あと数年で世の中が大きく変わるような気がするのは、俺だけだろうか?
諸外国に対して日本人は何を訴えかけ、実践することができるのだろう?
来たるべきXデーのために、何を準備しておけばよいのか?
2巻は竜馬の脱藩まで。
司馬竜馬が今日の坂本龍馬像を築き上げたのも納得で、非常に魅力的な人物になっている。
自分のすべき事を未だ見いだせずにいる竜馬に共感できるし(作中の年齢が自分と近い)、ひょんな一件を通して「男はあれだ」と感覚的に何か掴んだりするのは若者的でリアル。
エピソード作りや台詞が巧い。人気がある作品なのも頷ける。
ここまでスルスル読める司馬作品は初めて。
読んだタイミングが良かったのか。
「武市の説では、歴史こそ教養の基礎だというのである。歴史とは人間の智恵と無智の集積であり、それを煮詰めて発酵させれば、素晴らしい美酒がえられる、と武市はいうのだ。」
倒幕維新の運動をやった薩長土三藩は、いずれも三百年前の関ヶ原の敗戦国である。幕府には、恨みがあった。が、土佐藩のばあい敗戦者は旧長宗我部家の遺臣の子孫である軽格連中であり、藩公以下上士は、戦勝者であった。
司馬遼太郎『竜馬がゆく』シリーズの第2編。
大老・井伊直弼が安政の大獄を強いて以降、列強の志士たちの間で「尊王攘夷」の気概が強まっていった。武市もその一人で、土佐藩を勤皇一藩に仕立て上げ、天皇に譲する画策を練る。武市の卑劣なやり方や土佐藩の保守的風土に嫌気がさした竜馬は遂に脱藩を試みる。
竜馬は本当によくモテて、リーダーの資質を持った人間だということがわかる。早く次の巻を読みたい。
学生選書で選んだ本を展示しています。
色々な本があるので是非手に取って下さい。
【配置場所】メディアセンター入口右側
【資料ID】1408580
【請求記号】913.6/2/2381
坂本龍馬ならぬ坂本「竜馬」の人生譚。虚構が色々と盛られている点(だからこその「竜馬」)に賛否両論があるが、長編に飽きさせず読者を惹きつけ、坂本龍馬という人物の魅力を伝えるという意味において、これはさすが司馬遼太郎というべきだろうと思う。
龍馬が脱藩するところまでの話。龍馬自身が一剣客から志士に変わる姿が描かれていて一巻より面白かった。印象に残ったのは、彼が学問を始める際にまず中国の歴史書を読んだエピソード。現代で通用する不変的な知識は、歴史から読み取れるんだなと。でもこの展開、司馬遼太郎っぽくもあるw
「竜馬がゆく (2)」司馬遼太郎 司馬遼太郎目線からみた竜馬伝の続きです。 今回の主要登場人物は三人。 竜馬が兄弟同然に気心の知れた武市と、ひょんなことから「拾って」しまった公卿侍水原播磨介、脱藩するときに刀をくれた竜馬の姉のお初さんです。 三人目は、実は、脱藩のヒントを与えた久坂にしようかと思ったんですが、久坂にはドラマがなさそうだなと思い、選考から外し... 続きを読む »
一介の剣士に甘んじるのではなく、世を憂い、脱藩を決意する竜馬。桜田門外の変や東洋暗殺が起こる激動の時代で、俄然面白くなってきた。
竜馬は剣道一筋で学問はからっきしであるが、真っ当で、物事を掻い摘む能力に長けていた。
人々は竜馬の人となりに魅了され、今や私もその一人である。
江戸から土佐に戻り、脱藩に至るまでの竜馬と周囲の人物を描く巻。他の志士のように剣術やこれまでの組織による倒幕が無理であると考える姿勢は見習いたい。
第二巻にして、龍馬はもう手の届かない存在になってしまった感がある。もう少し、自分も龍馬みたいになれるかも、という夢を見ていたかった…。それにしても、龍馬が脱藩するために二人の姉が辿った運命はすさまじい。
購入者:櫻井
土佐勤王党結成~土佐脱藩までが描かれいます。
河田小竜と出会い、海外の新知識を得た事は、竜馬の生涯にとって重要な出来事の一つだったと思います。世界の広さに仰天したんでしょうか。(僕もまだ世界を知らないですが。。。)
竜馬の夢が見つかるのもその時ぐらいでしょうか。
脱藩の決意(志)の重さを感じました。家族の支えなしでは出来なかった思います。
丸橋(2011.12)

お田鶴さまも好きだ。





