エイジ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2004年6月27日発売)
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感想 : 628
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重松先生の作品に没頭した中学生の頃、一番多く読み返した作品(表紙がボロッボロになるまで何度も何度も読みました)
私が田舎住まいだからか、「え、こんなことまでしちゃうの?」なんて思う場面もありましたが、中学生特有の答えがないモヤモヤ感や不器用な友情、恋愛感情、そして吹っ切れた時の疾走感が堪らなく好きでした
少年犯罪問題の絡みや成長期の怪我の絡み方も良い
やりきれない感情を無理に抑えて強がってみたり、なんとなく正しいことをしたくなかったり、そういうものを全部投げ出したくなったり…中学生の頃って感情が激しく右往左往する時期ですから、急に何かを好きになったり嫌いになったりしてしまいますよね
だからきっとエイジのように「キレ」てしまいたくなる
「キレ」てしまった自分を再び繋ぎ止めてみても良いんじゃないかな、と思うのは家族や先生、友達なんかの影響もあるけれど、やっぱり自分で出す答えなんだなと思えます

10代の、特に中学生にはおすすめです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 重松清先生
感想投稿日 : 2012年6月15日
読了日 : 2012年6月15日
本棚登録日 : 2012年6月15日

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