図書館の神様

著者 :
  • マガジンハウス (2003年12月18日発売)
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感想 : 712
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高校の講師である清が主人公。彼女は高校3年のとき、バレー部の厳しいキャプテンだったが、負けた試合のあと、試合でミスを連発した部員が自殺してしまう。遺書もなく、彼女のせいという事もはっきりしないが、深く傷ついてしまう。
スポーツ少女だった清が、スポーツから離れ、自分の街から離れ、不倫に身を投じ、病んでいた状況から、次第に再生していく物語。
文芸部の垣内君、弟の拓実、不倫相手の浅見さん、みんなが優しい。
垣内君は生徒ではあるが、ある意味では、彼が先生でもあった。図書館神様なんだろうか。文学を通して、他の世界に触れる喜びを教えられ、清は先生として、新しい世界に前向きに踏み出していく決意を固める。
瀬尾さんらしい、優しい物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月1日
読了日 : 2019年4月7日
本棚登録日 : 2019年4月7日

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