「三島由紀夫」とはなにものだったのか (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2005年10月28日発売)
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橋本治が三島由紀夫の「豊饒の海」4部作を中心に読みときながら、「三島由紀夫」と平岡公威について言及する大変優れた長篇評論。第1回小林秀雄賞受賞作品。ここには、よくありがちな「他説との比較や同調もしくは反論」というものは殆どない。あくまでも作品のみに向かい合って、他人のものではない自分の言葉でその「世界」を、三島由紀夫を語っている。この本を読みすすむうちに溢れ出て満ちてくる充実感は、何にも勝る。やっぱり橋本治の書くものが自分は好きなんだな、とあらためて思った。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 評論
感想投稿日 : 2006年2月26日
本棚登録日 : 2006年2月26日

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