目黒駅から少し離れた路地にある小さなリストランテ「アモーレ」は、イケメンシェフ・杏二と、姉の偲の瀬尾姉弟の店。
とびきりの料理と杏二目当てのお客が今夜も訪れる…
瀬尾姉弟と、「アモーレ」を訪れる男女たちひとりずつが語り手となって、ある日のメニューの味わいとともに心の動きを語る連作短編集。
『静子の日常』が読みたくて図書館で探していて目についた。井上荒野さん、これが初読。
うん、料理は美味しそう。
あいにくまったくご縁のない、想像もつかない高級食材と繊細な料理は、杏二の奔放な欲望が料理の形になったかのように、刺激的に煽情的に描かれる。
けれど、杏二にも偲にも、他の登場人物の誰にも気持ちのピントが合わず、よくわからなかった。
何となくハッピーエンド?な終わりになって、杏二の謎の電話相手のMも登場するけれど、そのこともしっくりこないままだった。
うーん。
もう一冊は読んでみて、相性が合うかどうか見極めてみようかな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内作家
- 感想投稿日 : 2020年11月8日
- 読了日 : 2020年11月8日
- 本棚登録日 : 2020年11月8日
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