琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍は、病弱や気弱を克服するために門外不出の唐手を学びはじめます。
師の言う通り、毎日同じ型を繰り返す稽古の中で、義珍の心身は強靱になっていきます。
教育者となった義珍は、唐手を青少年の育成に役立て、沖縄のみならず、本土にも普及させることを決意します。
本当の「唐手」か、スピードや筋力を重視した「空手」か。
経営面も考えなければならず、義珍の苦悩は続きます。
師弟愛、夫婦愛、親子愛も描かれた、重厚な武術小説です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
武術
- 感想投稿日 : 2020年6月30日
- 読了日 : 2020年6月30日
- 本棚登録日 : 2020年6月29日
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