検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書: SEO(検索エンジン最適化)テクニックで効果的にPRする

著者 :
  • 翔泳社 (2008年6月1日発売)
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本棚登録 : 348
感想 : 26
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SEO対策の古典とも言える本書。かなり昔に読んだ記憶があるが、色々思うことがあって改めて読み返してみた。

本書冒頭でも書いてある通り、いわゆるテクニカル論みたいな記述は薄い。またそもそも著述されたのは2008年なので今さら当時のテクニカル理論を読んでも意味が無い。(実際に懐かしのディレクトリ登録対策等の記述があったりして、そういう部分はすっ飛ばしてさくっと読んだ)一部記述が古くなったとしても本書がバイブルや名著と呼ばれるのには理由がある。
そもそも内部対策、外部対策というのは根本的にはあまり変わってないと感じる。勿論GoogleBotが優秀になってコンテンツの理解度を増し、被リンクとか内部対策よりオーサーランクが最重要となる可能性は無くはないと思うが、現状では本書の一章に書かれてる事がそのままでもかなり通用するのが現状。コンテンツマーケティング等が流行して、どこのWEBサービスもコンテンツ重視時代と言われているが、テクニカルな部分ではそれも根本的な対策の延長だなぁと感じたりする。ということから考えるとSEO対策本はこれを読んでおけばそこそこ大丈夫という事が言える。
更に本書が良いのは第四章のキーワード選び、それもテクニカルな手法だけでなく、しっかりとインサイトを考えた上で、検索エンジン上におけるマーケティング一般論に近い考え方が短く簡潔にまとめられている事である。
タイトルだけ読むと若干釣り気味な本だと思うが、この辺の文脈は被リンクだろうがコンテンツだろうが正当に対策をしていく上で余り変わらない考え方であり、マーケティングのメインストリートを往く考え方だと理解している。
使い古された概念だが「SEO対策をする」という事は、結局のところ「検索エンジンを使う人に向けて適切なマーケティング対策をする」という事にほかならない事を本社はしっかり伝えている点でバイブルなんだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2015年12月5日
読了日 : 2015年12月5日
本棚登録日 : 2015年12月5日

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