働きマン(1) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月22日発売)
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本棚登録 : 3809
感想 : 569
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てっきり表紙の女性の話なのかと思っていたら、彼女を中心には据えているけれど周囲の人間を主人公にしたオムニバス形式でした。

「女の働きマン」
メイン主人公の松方弘子の話。
ガンガン仕事して私生活が若干いただけない感じになっていたけれど、最後の「仕事したなって思って死にたい」に激しく同意した今日この頃。

「おいしいところを持ってきマン」
松方の上司の話。
傍から見ている分には好きなキャラだけれど、こういう飄々とした上司の下で働くのは楽しいのかイライラするのか…。

「張り込みマン」
マジ乙。

「ラーメンマン」
松方の同僚の話。
一番強かな人だと思う。

「あやまりマン」
松方の彼氏の話。
こういう性格だから松方と付き合っていけているのかなぁと思う反面、松方とずっと一緒にいるとコンプレックスを抱え込んでしまうんじゃないかなぁと思えました。職場が変わって何か変わるかしら。

「振り向きマン」
やっと取れた仕事が人の手に渡ったら悔しいに決まっている…!
会社の都合とかそれが仕事とか確かにそうかもしれないけれど、そんなことが続いていたら心が折れる。仕事は仕事と割り切ってこなすことは大切だと思うし全てに全力投球すれば問題ないといえるのかもしれないけれど、生産者に情熱が無かったら消費者がついてこないと思うし全てに全力投球できる人間はそうはいないと思うのです。

「お姫さマン」
性別ってめんどくさくて悲しくて悔しい。
結局、割り切れる人が割り切って我慢するしかないような気がする。
野川さんはその芯の強さで割り切って仕事しているけれど、その強さをそんなところで使わなきゃいけないのが悔しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本(漫画)
感想投稿日 : 2012年8月20日
読了日 : 2012年8月20日
本棚登録日 : 2012年8月20日

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