カッレくんの冒険 (岩波少年文庫 122)

  • 岩波書店 (2007年2月16日発売)
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本棚登録 : 159
感想 : 16
3

カッレくんの2巻目です。図書館で借りました。

薔薇戦争が文句なく楽しそうです。3対3できちんとルールに基づき争い合っているのが素敵ですね。これをいじめにしない辺りが素晴らしい。
大勢で多数をいじめるのは卑怯ですが卑怯と思わない子供たちだと
こういうゲーム感覚の続きで行ってしまうのかな、と。そう考えるとその気持ちもわかるような気がして怖いなと思いました。

それにしてもこの世の中に悪意を持った人間が存在すると言うことに気づくのは年を一気に2~3歳取ったような気になると言うのはわかる気がします。自分の良く知る町や人がいきなり知らない土地の全然知らない人に思えたり。悲しいことですが悪意と言うものに出会った時にそれを解決するのは時間でしかないのでしょうか。

恐怖を感じている人は恐ろしいことをする。と言うのも真実だなあと思います。この巻は何となく暗いお話に感じました。まあ現実に悪意を持った人がこれより凄惨な犯罪を犯すことを知っているからなのかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2012年3月15日
読了日 : 2012年3月15日
本棚登録日 : 2012年3月15日

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