「鵟(のすり)」とは小型あるいは中型の鷹の仲間だそうで、つまりは「百舌」と同様、鳥の名前ですね。
とはいえ、本作も百舌の出てこない百舌シリーズです。
暴力団の絡む麻薬や拳銃が、「ノスリのだんな」と呼ばれる男に強奪される凶悪事件が起こり、探偵としてのとある調査中に、巻き込まれるような形でその事件に関わることになった大杉。
一方、美希は警察内外で派手な男性関係があるという「洲走かりほ」という公安の若い女性刑事を事情聴取していた…
煽情的なカバーイラストからも察せられるとおり、今回の敵は、若くて頭も切れ、蠱惑的でしたたかな女です。
美希や大杉を相手に一歩も引かないどころか、何度もたじろがせるほどのやり手です。
ストーリー自体は、色っぽさよりも、やはり血と暴力なのですが、物語への引き込まれ具合はいささかも衰えてない、いやもうすごいシリーズですね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
逢坂剛
- 感想投稿日 : 2019年3月17日
- 読了日 : 2019年3月1日
- 本棚登録日 : 2019年2月10日
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