灰塵の暦 満州国演義五 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年1月28日発売)
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感想 : 10
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時代も混迷、四兄弟も混迷。特に大きな岐路に立ったのが次郎だね。馬を下り、背広と車で次を模索するようになる。太郎はストレスフルな仕事の一方で小娘に手玉にとられ、四郎は相変わらず志は立派な理想家肌なれど気弱。三郎は関東軍がのさばるのを反映するかのように安定している。
南京大虐殺の模様、読むだけでも悲惨。政治レベルでも現場レベルでもまともな判断や統制がとれなくなってるんじゃないかと思う。これまだ1937年のこと。この頃から日本っておかしくなってたんだなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年8月9日
読了日 : 2021年8月9日
本棚登録日 : 2021年8月9日

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