世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方

制作 : 小田理一郎 
  • 英治出版 (2015年1月24日発売)
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本棚登録 : 1341
感想 : 87
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システム思考という言葉は初めて触れるものであったが、物事の見方の一つとして勉強になった。
森羅万象の振る舞いは意図的かそうでないかに関わらず、フィードバックループであったり、支配のシフトによって決定されている。そして、例えばシステムの中の人を別の人に置き換えても、そのシステムの構造が変わらなければ同じ振る舞いをする。我々はシステムの一部しか見ておらず、本来の姿は正しく見えていない。(また、見ようとしていない。)
このような点は、納得のいくものであった。鋭い洞察であると感じる。
巻末には付録として、書籍で述べられていることがまとめられており、後からの参照性も高い。
システムを形作る要素とシステムをあぶり出すための視点やパターンがまとめられており、物事の見方の知識が欲しい人にオススメしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己所有
感想投稿日 : 2015年3月27日
読了日 : 2015年3月27日
本棚登録日 : 2015年2月27日

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