竜馬がゆく (新装版) 文庫 全8巻 完結セット (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月13日発売)
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感想 : 146
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壮大であった
当初読むのに時間がかかったが、後半歴史の動く部分からは息つく間のないくらいのスピード感で完読

改めてこの時代を生きる日本人はなんとエネルギッシュで思慮深いのだろうと感じた
竜馬はもちろんだが周りの面々も素晴らしい 
以下は今後もっと深く知ってみたい人物

勝海舟
岩崎弥太郎 
陸奥陽之助
アーネストサトウ
中岡慎太郎

そして竜馬の人柄

あんまり好きなタイプではないのだが…
みんなが竜馬を慕い、協力していく
人の心を上手に掴み、まとめていく力がある
自然であるが計算されている
人柄のおかげで嫌みもない

印象に残った竜馬の考え方

人と討論はしない
相手を負かしたとしてもわだかまりが残り
負かした相手は決して良い気はしない

………
つい自分の意見が正しいと思い込んでいる時起こりがちだ
でも逆の立場ならどうだろう
いくら正しくてもそういう相手に協力しようと思うだろうか
今後仕事の上でもついありがちなので気をつけようと思う

仕事というものは、全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難な道である。あとの、二分はたれでもできる。その二分は人にやらせて完成の功を譲ってしまう。そうでなければ大事業というものはできない。 

………
コレできるだろうか?
周りにも居ない…
今後の自分もさすがに自信がない
自分の手柄なんかにこだわりがなく
大成を成すことが目的だからできるのであろう
目線が違いすぎる


世に生を得るは、事をなすにあり

………
自分の人生も考えさせられた
どんな「事」をなしてきたか
これからどんな「事」をなしていくか


読み進める中盤は、なかなか進まない時もあり中ダルみしかけたが、最後になると急に寂しくなる
好きなタイプではないと言いながらも、魅力にハマっていく
自分にとってそんな小説だった

この時代をもっと知りたい
今度は違う視点から本を探してみようと思う

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月14日
読了日 : 2019年10月14日
本棚登録日 : 2019年9月25日

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