テレビを巡る話し言葉と書き言葉の変遷。
テーマとしては上記だが、それを自身のテレビ業界の経験をふまえて『お笑い芸人の言語学』としたタイトルセンスはうまい。
明石家さんまやビートたけし、島田紳助らがテレビの言葉に話し言葉を持ち込んだ。それはそれまでのテレビの言葉を見ればよく分かる。書き言葉を話し言葉より優れたものとしたのは中央集権的な社会の変化が関係している。
身近なテレビのバラエティの歴史から社会全体のことへと展開していくのが面白い。確かに普段あれだけ耳にしてるのに特別意識しなかった。目から、いや耳から鱗が落ちた思いだ。
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カテゴリ:
文学(その他)
- 感想投稿日 : 2017年10月24日
- 読了日 : 2017年10月24日
- 本棚登録日 : 2017年10月6日
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