読んでいる最中も読み終えた後も運慶が明治まで生きている理由を考えているが、とんと分からない。
そも、この夢を見た主は、本当に分かっているのかさえ、だんだん疑わしく思われてくる。
よく、夢を見る。
夢を見て、その中でものを思い、天啓を受けたような、閃光を目の当たりにすることがある。
けれど、果たして夢から覚めてみれば、いったい何に合点が行ったのかさっぱり分からなくなっていることがほとんどだ。
時々覚えていることもあるのだけれど、夢の中で得たような「あっ!」というひらめきはもう消えていて、改めて検討すると「あぁ…?」というがっかりが残る。
いや、夏目先生のことだから、しっかり考察するだろうけれど。
それにしても不思議なのは、運慶が生きていることだ。
運慶が「今日」まで生きていたら、ぜひ、夢の中でお会いしたいものだ。
そうしたら、ほぼ解る気もするのに。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学・評論
- 感想投稿日 : 2015年10月7日
- 読了日 : 2015年9月30日
- 本棚登録日 : 2015年9月30日
みんなの感想をみる