恋の味は、甘いだけではない。
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全国各地にある「恋人の聖地」を舞台にした、7人の作家たちによるアンソロジー集です。
「恋」のアンソロジー集というと、甘さ多めのお話かなと思いきや、むしろホイップクリーム少なめの、「恋」の苦みやせつなさを多く感じるお話が多めでした。
色んな恋があるということを教えてくれる1冊ではありますが、「そこは、最後の恋に出会う場所。」というサブタイトルとやや合わないお話もあり、☆2つにさせてきただきました。
相手をとても想っていることは伝わるけれど、それを“最後の恋”にしてしまうには、まだまだ人生長いからね、と言いたくなるお話もあったからです。
びっくりしたのは柴門ふみさんのお話が漫画だったことでしょうか。
小説集だと思いこんでいたので、「おおっ」という感じでした。
三浦しをんさんの「聖域の火」、瀧羽麻子さんの「トキちゃん」が、不思議な出来事もありつつも、恋し続けることの難しかしさも教えてくれるお話で、好きだな…と思いました。
特に「聖域の火」を読んだ人のなかで、つきあったり結婚を迷っている人がいたなら、多分読み終えてすぐ、相手に想いを伝えにいくのではないでしょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
窪美澄
- 感想投稿日 : 2020年7月30日
- 読了日 : 2020年7月27日
- 本棚登録日 : 2020年7月27日
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